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むろん急勾配の連続にて自転車に抜かされるほどの速度(!)しか出せず結果安全運転、というようなことでもありましたが、とにかく、ゆるゆる、道の駅 「龍神」 にとうちゃくしましたぁ。 さて、ここからがわたしの一人旅の肝要なところである。 まず、 1、今夜の野営地を確保する 2、食い物・酒を確保する 夏場の野営では氷は必須なのだが、ちなみにこの駅にはブロックアイス的なものはなかった。 項目2の食い物・酒の確保は事前に地図とウェブで探索しておいた。 商店・酒屋などいくつかお店はあるようだったが、 「スーパー」 となると、一軒しか出てこなかった。 このスーパーでなにが売っているかむろんまだわからないが、酒・氷・〆の食い物・アテ(できれば刺身)、そして翌朝のパンを一括して確保しておきたい。 「スーパー」 と、冠する以上、如上の品々はそろっているだろうという、いわば希望的観測である。 「おお、ありましたっ。 ここが龍神村で唯一の(と思われる)スーパー」 「どこかないか・・どこか」 「これはっ・・・」 「まさかこんなところが・・・」
ちなみ、今回はこんな場所で野営できるとはおもっていなかったものの、念のため海パンと水遊び用のシューズは持参していました。 このことが見事に大当たりで、この日午後五時半すぎまで川遊びしてしまった。 申し添えれば翌日もおおいに泳ぎ回り、ひさしぶりに全身日焼けしてしまい、帰阪してからも肩や背中の ”カワ” がぽろぽろ剥け落ちている始末である。 簡易な一人旅においてチェアなどむろん必須ギアではない。 しかしチェアがあれば、その有用性はくつろぎを得ることと、そのさいの機動性にある。 そこで、日蔭になっている場所をめざしてテントより機動しつつ、なおかつグランドチェアによって河原のゴロタ石のうえに座ることなく快適に過ごすことができるのである(さらにヘリノックスのチェアは軽量であるため移動もラクです)。 ちなみ、文庫本は二冊持ってきました。 熊野本宮より授かった扇子。 これがええっ(^ヮ^) むろん、キャンプではないので焼き物などは一切せず、すべて 「スーパーあだち」 さんとこから買い付けたもので今夜は宴を張りたいとおもいまーす。 毎度のことながら、わしゃこれがイチバンたのしみなんじゃーっ(^ヮ^) 「・・・。 これが龍神杉の木立で放牧され育てられたという、あの "龍神牛" じゃな」 ではないとしても、とにかくめちゃめちゃひさしぶりでじつに美味しー。 A5等級、差し上げますっ(^ヮ^) じつはしもやん刺身も好きですが、牛ならタタキやユッケ、これらも大好物なのでありますっ。 やっぱきてよかったな。 家にいてたら、こんなの経験できない。 「かなかなかな・・・」 と、日没まで濡れるようにヒグラシたちが鳴いていた。 その高く美しい声を浴びながら、わたしはこの旅の旅情がいっそうふくよかなものになってゆくのを感じた。 そしてのちの記憶のなかでもっとも美しい音として印象されるにちがいない、ともおもった。
by utaushimoyama
| 2019-08-25 08:42
| 龍神へのみち 2019夏
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