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この広場に居るのはわたしだけだったが、朝の散歩のひとたちがぽつぽつと見えだした。 缶コーヒーを買おうと自販機に向かったとき、向こうからきたご婦人が、 「おはようございます」 と、挨拶してくれた。 また、 「どこらへん回ってきたんですか」 と、犬を散歩させていた女性にそんな質問をされたりした。 わたしを日本一周中の旅行者とおもったらしい。 「いや、二泊三日の旅行で、舞鶴にきただけです」 とわたしが云うと、彼女は笑顔をのこして犬とともに向こうへいってしまった。 また、 「このゴミ捨てといたる、あっちにな、空き缶ホカセルところもあんねん」 ちなみに 「ホカセル」 とは 「捨てれる」 というほどの意味だが、とにかく親切にもそう声をかけてくれたお父さんもいた。 わたしが日本一周をするなら、この西舞鶴は駅もあるし宿泊地点に予定するだろう。 ひょっとすると、ここ西舞鶴はそういった旅行者が多く、地元のひとたちも見慣れていて気軽に声をかけてくれるのかもしれない。 今朝も、快晴である。 缶コーヒーを飲み、わたしは気持ちよく舞鶴を立った。 本日は旅最終日である。 帰阪ルートは丹後街道を東進し、高浜町あたりで南下、周山街道より京師へ入府し北河内へくだることとす。 と云いつつ、わたしとマホカブはなぜか無愛想な坂みちをせっせとのぼっている。 じつはこの坂みちをのぼりきったところに展望台があるらしく、そこで朝めしを食おう、と思いたったのである。 駐車場からコンクリートの階段がのびていて、そこが展望台であるらしい。 「やすらぎ展望台」 という名称で、この場所は福井県高浜町の観光スポットでもあるらしい。 写真に写っている並木は桜で春はよろしいようである。 であるがこの展望台も、中途にあった公園も雑草が生えほうだいであまり整備が行き届いてないかんがあった。 青戸入江と、関西電力関連の施設が眼下にみえる。 ちなみ、展望台をくだったのはあまりに陽射しがきつかったためである(ここでもあまりかわらなかったが)。 ちなみ、上掲わたしが立っているのは駅の裏側で、目の前の水景が青戸入江、そしてあの山の展望台にさきほどまで居たわけでアリマス。 わたしが涼んでいると、 「高浜はね、海がきれいなの、とにかくきれいでね。 だから」 今からここで泳いでいけ、と声をかけてくれたのはこの観光案内所の係りであるらしいご婦人である。 なるほど、地図で見ただけでもここ大飯郡高浜町には五つほど海水浴場があり、夏場に高浜町を訪れるのはこの 「きれいな海」 目当ての客が大半なのだろう。 海であそび、この駅に併設されている銭湯に浸かり、さいごに売店で土産物を買って帰る、というあんばいにちがいない。 とまれ、わたしはさすがに泳ぎはしなかったが、係りさんとお話したり観光冊子を見たりしてしばし涼むことがデキマシタ(^ヮ^) この地方道は綾部のまちにゆけるみちだが、ゆかず、途中で16号線(坂本高浜線)に進路変更し、周山街道を目指す。 1号線、進行方向右手に 「きのこの森」 と一文字ずつ、看板が山の斜面に突き立ててあった。 単に名称なのかキノコ狩りができるところなのか、いずれにしても興味がないので素通りした。 走っていてちょっときもちよかった(^ヮ^) 「亀太呂」 さんのお店はたしか周山街道沿いにあったように憶えているのだが、とにかく、食ってみます(^ヮ^) うまいっ、と、ベタに感嘆してしまったほどにこの寿司は美味かった。 「あんな山奥にあるお寿司屋さんが」 なにやら ”海の家” でめちゃくちゃ美味い山菜料理に出くわしたような、そういったパラドキシカルな意味もふくめ、とにかく味が佳かった。 昼めしを使った場所は堀越峠を越えたかどうかといった位置である。 眺めは重なる山景がよく、背後の斜面を鳴き声がしたので振り返って見上げると、鹿が数頭、歩いてたりした。 いやーけっきょく。 やっぱやめられんなー、旅はっ(^ヮ^) この駅はとなりにガソリンスタンドもある。 あと、この駅はいつ来てもライダーさんが多く、優等なツーリングコースとしての周山街道の知名度の高さがうかがえマス。 そんな華麗な二輪車にまぎれて、うちのマホカブをそっと停めちゃう(^ヮ^)そっとね。 読者諸賢、ながながとご閲覧ごくろーさまでありました。 ・・・・・・・・・・ 総走行距離488キロ。 しもとマホカブ、丹後半島一周、平らげましたっ(^ヮ^)ありがとー。
by utaushimoyama
| 2018-11-11 10:21
| 丹後半島リベンジ!カブ一人旅2018初夏
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