別段、気にもとめていなかった。
平成二十五年はどうやら三連休が多いらしい、とは知人が言っていたのだが、その今年最初の三連休に伏見稲荷か奈良の春日明神に詣でようと思っていたやさきの先日ふと、
「そういえば河内国の一之宮は、いったいどこなのだろう」
リトルカブで旅しながら社寺に参詣することが多いのだがむろん、諸国の一之宮に詣でることもあり、越前、丹後、但馬、近江・・。 ほかにも参詣してるかもしれないけどとにかく、自分の住んでいる地域、つまり河内国大阪の一之宮はまったくといっていいほど意に介していなかった。
調べてみると東大阪の出雲井というところに鎮座されているらしい。 電子辞書にある広辞苑や百科事典、またその神社のホームページなどを繰っていくうちに愕然となった。 なんと創祀は皇紀前三年、二六七〇有余年前なのだという。
そのほかさらに驚くべき由緒、格式があり、またそうでなくても、いやしくも長年河内一国で衣食住の恩恵を受けたる人間としてまっさきに参詣すべき神社ではないか。 いままで知らなかったという、この無知さは恥じた。
足の裏に貼る、カブのグリップに貼る、両ポケットに貼らない計六枚のカイロで保温しつつ急ぎ足カブでその神社に訪れることになった。
なにぶん参詣は今朝のことで、今回はここまでとして次回書けるだけ書いてみたい。