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宛然、桃源にいてるような時間が流れている。
元日二日は拙宅に籠り、なにもせず、ただひたすら酒と書見とテレビ鑑賞という時間の過ごし方とは、いったいどうであろう。 平素なら背徳感に最悩まれるところだがこの国の正月という、松の内にいたっては無用な神経、感情である。 きわだってテレビがおもしろく、その最たるはお笑い番組で、普段使ってないビデオデッキをひっぱり出してきて年末から録画とかしてしまった。 この諧謔の底深さ、緻密さといい、さらにその世界における競争、研磨せざるをえないそのお技術や作品は世界各国から懸絶しているのではないか。 笑業立国、などとそう遠くない未来に国が方針をかため世界に打って出てしまってるかもしれない。 平素、テレビなど別段無くともよいと思うなか笑いについてつい筆が辷ったということは、それらを媒介するテレビとは、やはり必要なのかもしれない。 元日二日は飲酒を許された患者のようなていでまどろむように過ごしながら、三日は姉夫婦に新年祝賀をのべるべく、神戸に出向した。 当日は底冷えのする朝で、駅まで一キロほどの距離を歩いていったのだが手足の指先が凍えてどうしようもない。 神戸に到着するとみなが笑顔で迎えてくれて、家では雑煮にお寿司、夜は出かけて焼肉とたらふく食わせてもらった。下の姪などはおなかがメダカのようにふくれてしまっている。 バイトへの道程に小さな墓地があってそこの地蔵はニット帽をかぶっている。 このお香の石地蔵は誰かに笠をかぶせてもらってるあたり、この香はきっとやさしいかおりがするにちがいない。 この日、気づけば深夜一時ほどになっており義兄に大阪の自宅まで車で送ってもらった。 姉が送ってくれるときもあり、これは訪れるたびのことで、わたしは帰りに電車を利用したことがない。 いつも賓客のように遇してくれるのである。 むろんわたしには何もなく、正月そうそうもちを啖い酒を飲みにきた、この酔生夢死な姻族に対するこのもてなしにはいつも、 「我が兄は、これは君子人だ」 と、おもってしまうほかない。 義兄は朝から酒を飲んでいない。 大阪で会うときも運転があるため決して飲まない。 わたしのような散人は常、頭があがらないのである。 帰宅後、テレビのスイッチを入れてみると、映らない。こちょこちょこやってみたがどうにも映らない。このテレビは貰い物で十四五年は使っており、寒さにやられたのかウンともスンとも言わず、録ったビデオも映らないではないか。 はたして、こわれたらしい。 寒さのせいかもしれないので、春ごろもう一度スイッチを入れて確認してみようとおもう。 明けて四日、不意に知人が拙宅を訪問した。 筆者の好物であるサーモンの刺身や有名チェーンの餃子などを手土産にしているあたり、わたしの鉄腸を溶かしつつなにやらぬきさしならないたのみごとでもするつもりなのかしらなんて思ったが、まったくの邪推で、正月だから、ということらしい。 「おまえのことだ、どうせ」 ひとりだろうとおもってわざわざきてやったのだ、と言う。 むろん、わたしはこの不意の来訪をよろこび、歓待した。 犬が小便をひっかけ、空き巣も素通りするような陋居なのである。 ただ、来てみると普通の家庭ではまずあるテレビが、無いという、その静けさに、正月とはおもえないその寂寥たる拙宅の雰囲気には閉口したらしい。 「新しいのを買わないのかね」 と、訊くので、 「買わない」 と答えた。 ついでながらラジカセやコンポなどといったものも拙宅にはない。 たまに訪ねてみればさらに畸人ぶりがあがったなと目をくるくるさせ、知人はさんざんであったといった面持ちだったような、いつのまにか帰ってしまった。 冒頭桃源、とはおおげさであったが、明日から日常に戻る。 というわけでもないが六日の今日、さきほど風呂に入り散髪した。 というか素人はさみで伐採というにひとしい。 司馬遼太郎さんのようにしようかななんて薙ぎ刈っていたらイッコーさんみたいになってしまった。鏡を見、これはボブというやつではあるまいか。 どんだけ、と呆然となったが大喜利に出たつもりで言うが一向にかまわない。 髪など、いやでもまたすぐ生えてくる。 いまはワインを飲んでいる。 キャンドルがゆらゆらと、間接照明にはないあかりがゆらめきうごめき、そのいっぽうで影がおおきくちいさくなったりして、部屋の模様をいろいろ変化させて、やはりいい。 ここで今記事に対する筆者の興味が尽きたので、以て脱稿する。
by utaushimoyama
| 2013-01-06 21:27
| 雑報
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